「親にスリッパを履かせているけれど、パタパタ音がして不安…」
そんなお悩みはありませんか?実は、介護現場での転倒事故の多くは、「不適切な履物」が原因です。

今回は、数ある介護シューズの中から、特に安全性が高く、ご家庭で使いやすいものを比較しました。「なんとなく」で選ぶのではなく、足の形や歩き方に合わせて選ぶのが安全への近道ですよ。
【比較表】あなたの家族にはどれが合う?室内用シューズ3選
| モデル名 | こんな方におすすめ | 安全のポイント |
| あゆみ オープンフィット | 足のむくみや変形がある方 | 甲が大きく開き、個別にフィット調整可能 |
| 竹虎 転倒予防シューズ | すり足歩行が気になる方 | つま先カットでつまずきを物理的に防ぐ |
| あゆみ かかとつきスリッパ | 手軽さを求める方 | かかと固定で脱げにくく、着脱もスムーズ |
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つま先が斜めにカットされているので、床のわずかな段差でつまずいてしまう方に、物理的な安心感を与えてくれます
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プロが教える!失敗しない「3つの安全チェックポイント」
介護の専門的な視点から、シューズ選びで必ず見てほしいポイントを解説します。
① 「足の背屈(はいくつ)」を助けてくれるか?
高齢になると、歩く時に足先が上がりにくくなる「すり足」になりがちです。
- 専門知識: 転倒を防ぐには、つま先が少しだけ反り上がっている(=背屈を補助する)靴を選びましょう。これにより、わずかな床の段差にもつまずかなくなります。
② 「中底のグリップ力」は適切か?
靴の中で足が滑ると、踏ん張りが効かずバランスを崩します。
- 専門知識: 中敷き(インソール)に滑り止め加工があるものを選ぶと、足が靴の中でズレず、歩行時の安定感が劇的に向上します。
③ 「踵(かかと)」のホールド感
スリッパで転倒する最大の理由は「脱げてしまうこと」です。
- 専門知識: 踵にしっかりとした芯が入っている、あるいは足首に近い位置まで包み込んでくれるものを選んでください。これにより、着地した瞬間の安定感が全く変わります。

一番大切なのは「本人の安心感」
比較表やチェックポイントを挙げましたが、一番大切なのは「ご本人が履いていて心地よいか」です。
どれだけ安全でも、重たかったり脱ぎ履きが大変だったりすると、結局使わなくなってしまいます。まずは、「今履いているスリッパ」と、今回ご紹介したシューズの「安定感の違い」を実際に履き比べてみてください。
「これなら安心して歩ける!」という実感が、何よりの転倒予防になります。
【よくある質問】読者の皆さまからのお悩みにお答えします
Q1. デイサービス用と自宅用、シューズは分けたほうがいいの?
A. はい、分けることを強くおすすめします! デイサービスでは歩行練習やリハビリを行うため、よりホールド感の高いものが必要です。一方、自宅では着脱のしやすさが重要。用途に合わせて履き替えることで、足の疲れも溜まりにくくなりますし、何より「家モード」「外出モード」の切り替えがご本人の生活リズムにも良い影響を与えますよ。
Q2. むくみがひどい日でも同じ靴で大丈夫?
A. 日によって調整できる「マジックテープタイプ」を選んでください。 夕方になると足がむくんでしまう方は多いですよね。そんな日は、甲の部分が大きく開き、その日の足のサイズに合わせて留められるシューズが最適です。無理に同じ靴を履き続けると血流が悪くなり、さらなるむくみや転倒の原因になるので注意しましょう。
Q3. 「スリッパで十分」と言って聞き入れてくれない時はどうすればいい?
A. 「安全のために」ではなく「転ばないように、もっと楽に歩こう」と伝えてみてください。 ご本人にとって、使い慣れたスリッパは安心の象徴です。いきなり否定せず、「最近、歩くの少し大変じゃない?これに変えると足がもっと軽くなるよ」と、「機能性」や「快適さ」というプラスのメリットを提案してみてください。
Q4. 高価な介護シューズは必要?
A. 転倒して入院する費用や期間を考えると、決して高くはありません。 もちろんお財布事情もありますが、転倒による骨折は、場合によっては介護が必要な体になってしまうきっかけになります。転倒予防のためのシューズは、いわば「家族が安心して笑顔で過ごすための保険」です。まずは手頃な価格のものから試して、歩きやすさを実感してもらうのが一番の近道ですよ。

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